2024.12.17
子どもを産むことによるキャリアの犠牲
【子どもを産むことによるキャリアの犠牲は本当か?】
※辛口です。モヤモヤする人もいると思いますが、多様な意見の一つと思ってください。
昨年に続き若い女性社員向けのキャリアデザイン研修に登壇。今回もまだ見ぬ夫と子どものために悩む女性が多数…。
そもそも子どもはほしいけど、(役に立たない)夫はいらないとか、仕事に生きたいから子どもはいらないなど、今までの女性が生きてきた人生に魅力を感じない若い人が増えている。
(わかるw。それはそれで選択肢が増えたということで良いことでもある)
子育てはいわゆる「メリット・デメリット」「タイパ・コスパ」の視点でいったら、マイナスしかない。
子ども一人育てるのに首都圏だと大学まで出させるのにフェラーリと1台分以上かかると言われている。
それなのにスズメの涙みたいな児童手当だ。
なんでこんな大変な想いして育ててるのに、罰ゲームを受けないといけないのかと思うことがある。
子育ては想定通りにいかない、不確実性が高い、産んでみないとわからないという不合理性が高くて、コントロールできないこと「しか」ない。
だから恐怖心が先にくるんだろうし、コスパが悪い。そもそも現代は赤ちゃんに接する機会がないから、未確認生物よね・・・。
わざわざ自己犠牲を選んで、「子どもはかわいい」という母性に頼るのは成りたたなくなってきている時代。
実際、私も自分の子どもがかわいいと感じるようになったのは、育児歴3年くらい経ってからだし。←そもそも私は母性が低い。うちは夫がカバーしてくれたけど。
そりゃ、少子化になって当たり前だよね。出産は命がけで、産後は鬱になることもある。
0歳-3歳は保育園に預けられても、病気しやすいし。保育園を月2-3日休ませないといけないのはざらにある。
子ども産めば生涯年収も減るわけだし。お金もめちゃくちゃかかる。
海外旅行なんて行けないよ。そもそも自分の自由な時間がない。
あー、でも、なんか、おかしい。そして悲しい。いいんでしょうか?
子どもを産みたいと思えない社会、組織。
子どもがキャリアの邪魔になる社会。
産む、産まない、子ども持つ持たない、結婚するしないは個人の選択が尊重されるべきだし、子どもを持ちたくても持てない人がいるのも、わかっている。
でも、先を歩いてきた先輩として責任を感じてしまいます。
そもそも命の尊さや慈しみ、育むこと、ケアすることが蔑ろというか、二の次になっているというか。
家族を創るというのは、それはそれは一大プロジェクトで、人しかできない創造であること。
人は自分以外の大事な人のためなら、すごいエネルギーが発出される。
人はそもそも一人では生きられないと思います。
何も子どもを持つことだけが正解ではないけれど。
だけれど、経済合理性よりも命を育む、慈しむ、ケアするということが讃えられる社会、歓迎される社会であってほしい。