2025.09.05
ジェンダーバイアスとキャリア自律の関係性
ジェンダーバイアスは、女性活躍の文脈で語られることが多い。でも、それは男性のキャリア自律にも影を落としているのではないかと思う。
「夫は家族の大黒柱であるべき」
そんな価値観の男性たちは、40代、50代であれば、挑戦よりも安定を選ばざるを得ない。子どもの教育費、住宅ローン、家族の安心。それらを夫が背負っている限り、転職や起業といった選択肢は現実味を帯びない。社内でも経験を活かせる部署にいる方が安心だ。
そうして、「今の会社を優先」にして生きる男性たちが生まれ続けてきた。
社外の勉強会に参加する時間もなく、外の世界に目を向ける余裕もない。
結果として会社としては都合よく使いやすいので、時短勤務の女性や制約のある社員のフォローを任されることもある。
家庭内の役割が固定化されることで、夫婦がそれぞれの人生を主体的に考える機会が失われてしまうのだ。
「自分はどう生きたいのか」「どんな働き方をしたいのか」
性別役割分業意識から解放され、これらの問いを夫婦で共有することができたなら、もっと自由な選択ができるはずだ。
それこそがキャリア自律の一歩だと思う。
実際に当社で育休のタイミングでキャリアコンサルティングを導入してもらっている企業様では、妻が復帰後も自分のキャリアプランについて明示すると、夫が働きやすい企業へ転職するなどの事例が多くある。
ライフとキャリアは、切り離せない。地続きのものだ。
だからこそ人生の節目ごとに、夫婦でキャリアについて語り合う時間を持ちたい。
その時々で、キャリア重視、ライフ重視とバトンタッチできたり、しなやかに役割を変えていける関係性がこれからの時代には必要なのだと思う。



