2022.03.08

女性活躍の現場から:ジェンダー平等と時間制約

今年は男性育休取得促進の法改正施行によって、ようやく「ジェンダーダイバーシティ」「ジェンダー平等」について光が当たってきた感があります。
2、3年前までは同業者のなかにも、「ジェンダー」という言葉へ抵抗感を持っていたり、「あまり声高にしないほうがいい」という助言(?)をいただいたりしていたので隔世の感があります。

そして、昨年から今年にかけて特に「ジェンダーダイバーシティ」についての研修をご依頼いただくことも増えています。
その時に、「ジェンダーバイアス 」のチェック項目のなかに、

「残業(緊急対応)を依頼する人(される人)が偏りがちだ」

という項目を入れています。

このジェンダーバイアスのチェック項目について、グループで受講者同士で感想共有をしてもらうと、リーダーの皆さんからは

・男性ばかりに残業を依頼していた
・育児中の人(女性)は残業できないと思い、最初から声掛けしないでいた
・フルコミットできる人しか声がけしにくい

などの声が上がります。

すると、心理的安全性の高い会社だと男性受講者から「私も育児中なんですけどね・・・」「私も通院中なんですけどね・・・」という声が上がったりします。
そうすると「男性だって残業して良いわけじゃないよね」となり、「残業をなくすよう、職場の働き方を変えなくては」と考えてもらえるようになります。

実際に育児期の人は残業はしにくいのですが、お子さんの年齢にもよりますし、職場マネジメントのやり方次第。(マネジメントの具体例については弊社へお問い合わせください)

「男性は残業して良い」というジェンダーバイアスがあると、男性育休取得促進の今年から「育児期の男性は残業できないから、昇進は見合わせる」などという残念な職場も出かねません。実際にそういうご相談はよく受けます・・・。

やはり、ジェンダー平等と働き方改革は両輪です。