2026.02.25

私らしく働く×プロ意識の健全な関係とは

弊社は多様な働き方を推進するコンサルティングを法人向けに行い、自社でも柔軟な働き方を推進する立場ですが、一方で私は「私らしく・自分らしく働く」という言葉の響きが、正直あまり好きではない。
なぜなら、その言葉の裏側に「プロフェッショナルとしての責任」や「泥臭い研鑽」を回避しようとする一種の免罪符のような気配を感じてしまうから。

この「私らしく働く」という言葉は、特に育児との両立期にある女性から多く語られる。
しかし残念ながら、彼女たちの口から「自分らしく働く環境を得る代わりに、私はこれだけの価値を提供します」という
コミットメントを聞く機会はあまりなく、とても残念なことだと思う。
よくある企業の女性活躍のプロジェクトで現場の女性社員の声を聞くと権利主張はするが、経営側とwin-winにはなっていないというやつだ。

私は、世の中で語られる「私らしく働く」には、以下のような2つの種類があると考えている。

  • タイプA:自分の働きやすさを優先し、新しい挑戦や苦手なことから逃れる自己中心の考え

  • タイプB:「自分にしか出せない仕事での価値」を磨き上げ、周囲からの信用・信頼を土台にした真の自由な働き方

もし、この文章を読んでいるあなたが20代で将来的に「自分らしく」働きたいと願うのなら、本当の意味での自由を得るキャリア戦略として、自分の労働市場のなかでの価値をどう高めていくのか、研鑽する時期だと胸に刻んでほしい。
20代の頑張りはその後のキャリアの貯金、ボーナスに必ずつながる。
そして30代のうちに将来ビジョンが見え「この仕事はあなたにぜひお願いしたい」と言われるレベルに到達すればシメたもの。
その実績と信頼があってはじめて、働き方も、場所も、報酬も、あなたのコントロール下に入る。
それが、本当の意味での経済的自立を得た「自由」です。

一方で、30代、40代の中堅層が「自分らしさ」という言葉に逃げ込んで、自分の可能性を「そこそこのレベル」に閉じ込めてしまうのは、あまりにももったいない。

人生100年時代、長く働く時代において、もっと欲張りにチャレンジしてほしい。

自分らしく働くことを希求するのであれば、あなたは何がギブでき、コミットメントできますか?